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看護師が患者と上手にコミュニケーションをとるためのスキルを高めるには?5つのポイントを解説

2023年10月24日

看護師に求められるスキルには、あらゆる事態が起こっても迅速に対処できるスキルや、医療行為を確実に行うことができるスキルなどがあります。

しかし、さらに大切なスキルとして、コミュニケーションスキルがあります。

看護師が患者とうまくコミュニケ―ションを取るためには、どういったポイントをおさえておかなければならないのでしょうか。

そこで、看護師が患者とコミュニケーションをとるうえで大切なポイントについて解説します。

ぜひ、ご参考にしてください。

看護師が患者と上手にコミュニケーションをとるためのスキルを高めるには?5つのポイントを解説

患者とのコミュニケーションに必要な5つのポイント

患者とうまくコミュニケーションを取るうえで大切なポイントがあります。

コミュニケーションを取るうえで、看護師がおさえておくべき大切なポイントは以下の5つです。

1.相手を尊重する

2.しっかり話を聞く

3.感情をコントロールする

4.先入観を持たない

5.患者と常に真正面で向かい合う

以上のことを意識すれば、患者とよりよい関係を保つことができるでしょう。

それぞれのポイントについて解説します。

1.相手を尊重する

相手を尊重するには、礼儀正しい態度をとり、言葉づかいに注意する必要があります。

具体的には、どうすればよいのでしょうか。

① 礼儀

良好な人間関係を築くための基本となるのが、相手を尊重する気持ち、つまり礼儀です。

あいさつをしっかり交わし、会話の語尾には必ず「です」「ます」をつけるようにしましょう。

たとえば、

「おはようございます」

「よろしくお願いします」

などです。

こうした声を投げかけるだけで、患者は心を支えられたり、勇気づけられたりするものです。

② 言葉遣い

なれなれしいこととコミュニケーションが取れていることを混同してはいけません。

「そうだね」

「違うよ」

などの砕けた言い方は、看護師と患者の関係にはふさわしくありません。

礼儀を持って話しかければ、おのずとていねいな言葉づかいになるものです。

2.しっかり話を聞く

忙しいと、患者の話を聞かずに、つい、一方的に話をしてしまうことがあります。

コミュニケーションをとる上で、相手の話をしっかり聞いてあげることは大切です。

① 一方的に話さない

話すことと聞くことは、いずれもコミュニケーションの手段となります。

特に忙しい時は、人の話はそっちのけで、一方的に話してしまいがちです。

患者はわからないことがあっても質問のタイミングを失ってしまいますし、不安がますます大きくなってしまうでしょう。

相手の話をよく聞くことを心がけると、話の途中でも、質問を引き出すことができますし、理解度チェックもできます。

② 相手の言葉をおうむ返しする

相手の言葉をおうむ返しで確認してあげると、患者も話しやすくなります。

その時、必ず目を見て、時々うなずいてあげるとよいでしょう。

話し相手の患者に敬意を示す意味でも、会話の途中にうなずきやおうむ返しを入れることは忘れないようにしましょう。

3.感情をコントロールする

普段は冷静でも、受け持ち患者が多い日など、忙しくなると強い口調になったり、相手に失礼なことを言ってしまったりすることがあります。

ネガティブな感情は、患者とのコミュニケーションの妨害電波となります。

① 深呼吸をする

大きく深呼吸をしてみてください。

特に忙しかったり疲れたりした時には効果的です。

気持ちに余裕が出てきたり、気持ちが少しリフレッシュできたりします。

② 初心に帰る

看護師は、健康問題や不安を抱える患者を見守り、常に支えていかなければなりません。

そのため、患者に対して平等に看護を提供する責任があるとされています。

このことは、学生の時に「看護師の倫理綱領」で習ったはずです。

忙しくて感情のコントロールができそうもない時は、思い出して初心に帰ってみましょう。

4.先入観を持たない

人間なら誰しも先入観を持つことがあるでしょう。

たとえば、

「この患者は見た目が怖そうだ」

「この人は神経質そうで扱いづらい」

などといった気持ちです。

精神的にも不安定な状態にある患者であるからこそ、先入観にとらわれることなく冷静に判断することが看護師としての心構えの鉄則です。

5.患者と常に正面で向かい合う

病院でも施設でも、在宅の場においても看護師と患者とがコミュニケーションをとる上で、立ち位置をどうするか悩むことがあります。

最適な立ち位置について考えてみましょう。

① 顔が見える位置が最適

真剣な話をする際は相手の顔が見える位置、つまり真正面ということになります。

相手の目を見て話ができ、相手の反応を見ることもできます。

また、うなずいている自分の姿や感情を抑えた顔を見てもらえることも可能です。

② 真横の位置は避ける

相手の真横に立つことは、親しい間柄なら問題ありませんが、看護師と患者という関係であれば、相手の顔が見えないのでとるべきポジションではありません。

まとめ

看護師に必要なコミュニケーションスキルについて、ここまで解説してきました。

「相手を尊重する」

「しっかり話を聞く」

「感情をコントロールする」

「先入観を持たない」

「患者と常に正面で向き合う」

が5つのポイントになります。

あいさつをしっかり交わし、言葉遣いに気を付けつつ、相手の話に耳を傾け、しかも、患者と真正面に向き合うことを常に心がけましょう。

そして、仮に忙しくてイライラする時は、深呼吸をして間を置いてみてはいかがでしょうか。

1つ1つのポイントをしっかりおさえて、患者とのコミュニケーションスキルを着実に高めていきましょう。

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