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訪問看護の言語聴覚士 仕事内容や魅力をわかりやすく紹介

2025年09月25日

言語聴覚士は「話す」「聞く」「食べる」など、人の生活に欠かせない機能をサポートする専門職です。

中でも訪問看護の現場では、病院や施設とは異なり、利用者の自宅でその人らしい生活を支える重要な役割を担っています。

本記事では、訪問看護における言語聴覚士の具体的な仕事内容や働く魅力、やりがいについてわかりやすくご紹介します。

在宅ケアに関心のある方や、言語聴覚士としてのキャリアに迷っている方は必見です。

訪問看護の言語聴覚士 仕事内容や魅力をわかりやすく紹介

訪問看護の言語聴覚士とは

訪問看護の現場では、専門的なリハビリテーションが求められています。

その中でも言語聴覚士は、ことばや聞こえ、飲み込みに関する支援を自宅で提供する貴重な専門職です。

以下では、訪問看護で活躍する言語聴覚士の役割や仕事内容を詳しく解説します。

言語聴覚士とはどんな職種か

言語聴覚士(ST)とは、ことば・聞こえ・食べることに課題がある方への支援を専門に行う国家資格を持つリハビリ職です。

発話や理解、読み書き、聴覚、発声だけでなく、摂食・嚥下障害へのリハビリも重要な役割です。

疾患や加齢、障害等でコミュニケーションや食事に困難を抱える方一人ひとりに合わせて、根拠に基づく評価や訓練を実施できる専門職です。

訪問看護における言語聴覚士の役割

訪問看護の現場における言語聴覚士の主な役割は、利用者が住み慣れた自宅や施設で、できるだけ自分らしく生活できるようサポートすることです。

言語・認知機能や摂食・嚥下機能に不安や障害を抱える方に寄り添い、日常生活の質(QOL)向上を目指して専門的なリハビリを提供します。

また、ご家族や他職種との連携も重要で、個々の利用者がその人らしく生活を送れるよう、幅広く支援を行います。

主な仕事内容について

訪問看護に従事する言語聴覚士の主な仕事内容は、コミュニケーション能力や飲み込みの機能の評価、リハビリテーションの実施、助言・指導など多岐にわたります。

自宅や施設での環境に合わせ、ご本人が「できること」を増やせるよう、一人ひとりに合ったリハビリプランを作成・実施します。

また、医師や看護師、理学療法士、作業療法士など多職種と密に連携しながら、利用者の目標達成を支えます。

自宅で提供できるリハビリの内容

自宅でのリハビリでは、実際の生活場面に即した訓練や指導を行えるのが特徴です。

例えば、家庭で日常的に使う言葉や動作を使いながらの会話練習、食卓での摂食訓練、嚥下体操の指導など、生活に密着したプログラムを実践しています。

また、利用者やご家族の希望や不安に寄り添い、その人に合った無理のないリハビリを提案できるのも訪問ならではの強みです。

摂食・嚥下リハビリの業務内容

摂食・嚥下リハビリでは、安全に食事ができるように、口の動きや飲み込み、咳反射などの評価や訓練を行います。

食事中の姿勢や食形態の調整、嚥下体操の実施、誤嚥予防のための環境整備といった具体的な介入が中心となります。

また、ご家族へ食事介助のコツや注意点もわかりやすく伝え、生活の中での安楽な食事を支えます。

家族や利用者への支援方法

訪問看護の場では、利用者ご本人だけでなく、ご家族への支援も大切な役割です。

リハビリ方法の指導や、コミュニケーションや食事介助に関するアドバイス、日々の困りごとへの相談対応など、家庭での継続的なサポートを意識しています。

困難な場面では一緒に解決策を考え、日常生活の安心感を高められるよう寄り添った支援が求められます。

コミュニケーション支援の方法 

コミュニケーションに困難を抱える方へは、発語訓練や聞き取り練習だけでなく、言葉以外のジェスチャーや道具(コミュニケーションエイド)の活用も行います。

また、状況に応じてカードやイラスト、タブレット端末など、その人に合ったツールを提案し、日常会話がスムーズになる工夫をします。

本人のペースを大切にし、気持ちや意欲を引き出すことも重要な支援のひとつです。

訪問看護ステーションで働く魅力

訪問看護ステーションで働く言語聴覚士は、利用者の生活に密着し、ご本人やご家族と密な信頼関係を築きながら支援できる点が大きな魅力です。

多職種連携を通じて知識や視野が広がったり、在宅ならではのやりがいを実感できたりと、成長と充実感が得られます。

また、柔軟な働き方やワークライフバランスを大切にできるのも、訪問看護ステーション勤務ならではの魅力です。

訪問看護の言語聴覚士が活躍する未来像

高齢化社会が進む中、在宅医療やリハビリへのニーズはますます高まっています。

今後、訪問看護の言語聴覚士は、より多様な利用者に専門的なサポートを提供し、地域で生活する人々のQOL向上に一層貢献することが期待されます。

また、ICT活用やチーム医療の推進により、対象領域や支援方法の幅も広がっていく未来が描かれます。

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